ブラウザシェア続報

朝日までIE7のニュース取り上げているなあ。

記事を読んでいて一番気になったのは、カタカナ表記。ファイアーフォックスとかモジラ。なんか凄い違和感あるんだけど。と、本質とは全く関係ないところで反応してみる。

米調査会社ウェブサイドストーリーの集計によると、IEは昨年6月に米国内の利用シェアが95%台だったが、同年12月には91%台に低下した。逆に利用者を集めているのは、世界の技術者が自由に改良できる「オープンソース型」の閲覧ソフト「ファイアーフォックス」だ。専門家の間では「IEと比べて安全で使いやすい」との評判が高まっており、昨年12月には利用率が4%を超えた。

この調査会社って本当に、正確な調査してるんだろうか?もっとMozilla系列多くないかな?
現在、俺が管理しているサイトのブラウザシェアは、以下の通り(1%以上のもの)。

InternetExplorer 6.x
69.5%
Mozilla
16.0%
InternetExplorer 5.x
7.0%
Opera
3.6%
Netscape 7.x
1.5%
Sleipnir
1.1%

前回調査時*1より、約3.5ポイントもIEが減っている。たった2月ほどで。
Operaも約0.4ポイント減。
Mozilla系が確実に他のブラウザを押しはじめている。
IE7が出回り始めたら勢力図にどう影響してくるんだろうか。楽しみ。

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以下、余談。

ファイアーフォックス」は米モジラ財団が管理している。もともとはマ社にシェアを奪われた米ネットスケープ社が、98年に同社の閲覧ソフトの設計図に当たるソースコードを公開する「モジラプロジェクト」を始め、03年に同プロジェクトがモジラ財団として会社から分離された。

ここでまた、朝日新聞社ソフトの設計図に当たるソースコードと言ってますね。朝日はソースコードの説明に必ず「ソフトの設計図に当たる」って使うみたい。おかしいっつーの。凄く違和感を感じる。


ソフトウェアが作られるまでのフェイズを大まかに言うと、

  1. Analyze
  2. Design
  3. Programming/Make/Unit Test

って感じになるんだけど、ソースコードができるの3.のフェイズですよ!設計図を作るためにAnalyzeとか、Designとかするということになると、なんか変じゃない?
つーか、スクリプト言語だったら、ソースコード本体が実際のソフトウェアに等しいんだけど。*2
わかってない人が間違って覚えるような表現は止めて欲しいなあ。


…調べてみると、e-Wordsまで設計図とかいってるじゃないか!


人間がプログラミング言語を用いて記述したソフトウェアの設計図。そのままではコンピュータ上で実行することはできないため、コンパイラなどのソフトウェアを用いてオブジェクトコード(ネイティブコード)と呼ばれるコンピュータの理解できる形式に変換され、実行される。
ううーん。一応、e-WordsはIT用語辞典って銘打ってるサイトのはずなんだよなぁ…。



逆にWikipediaは、とてもわかりやすい説明だなあ。


ソースコード(source code)、ソースプログラムとはソフトウェア(コンピュータプログラム)の元となるテキストデータ。 プログラミング言語に従って書かれており、コンピュータに対する一連の指示である。 単にソースという場合も多く、また、誤解を受ける恐れがない場合、コードと呼ばれる場合もある。


日本の報道では「プログラムの設計図」と表現されていることもあるが、これはコンピュータから見た場合の比喩であり、人間から見た「設計図」としてはフローチャートモデリング言語による図の方が近い。


対義語として、マシンコード、バイナリコード、バイナリ形式、実行形式などがある。


定義を音楽で例えるとすれば、
「CD・カセットテープ・レコード」が、バイナリコードにあたり、
「楽譜」が、「ソースコード」である。


プログラミング言語を用いて、コンピュータに何か有用な作業をさせるための指示を書き上げることがプログラミングであり、書かれた指示の羅列がソースコードである。これは(機械語と比べて)人が読み書きしやすい形で記述されている。


コンパイラ言語の場合は、このソースコードをあらかじめコンパイラ機械語に変換(コンパイル)してからコンピュータに実行させる。インタプリタ言語では、ソースプログラムをインタプリタが実行時に解釈し実行するので、コンパイルが不要である。

ふむふむ。Wikipediaによると、朝日新聞とか、e-Wordsはマシンの立場で解説してるってことか。
…人間側に立てよっ!


あと、ふと思ったんだけど、e-Wordsとかがtitle要素に「とは」を使ってるから、最近、「〜〜とは」みたいな検索が多いんじゃないのかな?
実際、今回のだってtitleが、「ソースコードとは」だもんね。

*1:http://d.hatena.ne.jp/send/20041203#p2

*2:そうじゃなくても限りなく実際のソフトウェアに等しいけど。