記憶容量足りない人の生き方

ミーティングで、会社の上層部のシステム部門に対する感覚とかの愚痴が話題に上った時、「奴ら、キャズムとか知ってんのかよ?知ってたらそんなことも言わないんじゃないの?」的な発言をしたら、みんなに「キャズムって何?」って突っ込まれた。


俺もあやふやにしか覚えてなかったんだけど、「マイナーだとか新しいもの好きなひとが飛びつく売り物と、それを超えて一般に普及する溝みたいなモノで、本当にデカいレベルの事やるつもりがあるんだったら云々…(フェードアウト)」って感じの説明になった。でもなんか食いつく人が多くて、「俺もあんまり詳しいことは覚えてないんですけど。」とか言ったら、殆どの人が、ノートに「キャズム」とか書いて調べる体制に入ってた。


勿論、俺もあとで調べ直した。


殆どの事がそうなんだけど、俺の場合、広く浅くなので、各分野の主要なキーワードと大まかなイメージぐらいしか頭に入っていなかったりする。突き詰めて考える時は勿論調べるし、その時は頭に入るんだけど、捉えなきゃいけないものの範囲が多いのでそんなの全てストックできるわけがない。
だから、大まかなイメージの他に、検索して引っかかるようなキーワードが関連付けられて覚えている感じで、必要になったらその場で検索って感じかなあ。
「大体こんな感じ。それでも足りなかったらこの辺とかこの辺の言葉で調べれば細かいところは。」みたいな。


こういう感覚は、数学や物理学を勉強しているうちに自然に身についた。
俺はそういうのの公式を覚えるとか歴史の年号を覚えるというのがとても苦手だったから*1、理屈を理解することにして、それで何とかなるようになったのかなあ。だから、大学受験も暗記量+計算量って感じの出題傾向のあるところは避けて、一問辺りの配分時間が長いところを受けたりとか。
一々、「この問題の考え方はこうなるはずだから、あの公式だ。」→「あの公式はこうやって考えて、こう計算して…」で、一々公式とか試験時間に導き出してた。
逆に、今思うと、そういう思考訓練がその時に出来ていたから、この業界に入ってから、アーキテクトな頭脳が強いのかもしれない。


幸いなことに、そういう脳内のインデックス張り替えだって、何故かというか、忘れるのも得意だから、どういう仕事でもある程度対応できるようにはなっている。
でも、そのインデックスを一方面に集中したら、第一人者になれるかとか妄想したくもなったりするけど、やっぱり飽きっぽいから最初からそれが出来ないんじゃないかなって思ってたりする。


あとは、興味を持った瞬間に、それに集中させてくれる環境が欲しいなあ。
今更ながら、研究者になってみたいとか思う。


やってみたいことリスト

  • 技術面
  • サービス面
    • 歳食うとこれが思いつかないんだ。
    • 一つ思いついてるけど、言えない…


ま、やりたいことやって死ぬには、あと50年ぐらい欲しい感じだ。

*1:今もだけど